雪で始まった#21。時系列に従えば#419の雪(みぞれ)の写真がトリのはずだったが、そうしなかった理由はそうしたくなかったからで、せめて最後の一枚は華やかな彩りでしめたかったという、ただそれだけの理由だったりする。2009年前半の冬は概して厳しい寒さでも積雪でもなかったが、精神的にはかつてないほどの冷え込みを観測。しかも、春になってもまだ冷え込み続けてるってんだから、これはもう開き直ってダウナーな季節をエンジョイするしかないのだろう。そんなわけで新しいデジカメの登場である。以前から気になっていたパナソニックのLUMIX LX3をサブコンパクトとして購入・・・してしまったのだ。予定外と言えば予定外だが想定範囲でもある。微妙な買い物だ。
LUMIXで撮った写真は#414、田家町のJALである。他にもいろいろと撮ってはいるが、今のところという保留付きだが、サブコンパクトはやはりサブ以上のものではない、すわなちメインカメラの領分を食い荒らすほどの存在にはなり得ないという、ごくごく当たり前の結論前後でゆらゆらと揺れている。もしかするとセッティングしだいで大化けは無理としては小化けくらいはするかなと期待もするが、発色が思いのままにコントロール出来るようになったとして、直射日光の下では到底使う気になれないのだから、これは大きなマイナスだろう。視認性も含めて液晶ファインダーの使い勝手の悪さには正直たまげているとさえ言えるほどだ。ぜんたい誰もなんとも思っていないのか?
2万円弱で光学ファインダーが買えるのだが、それが幸せな買い物なのか不幸せな買い物なのか判断に苦しむ。少なくともワタシはこれ以上LUMIXに散財する気にはなれない。光学ファインダーを買うお金があったら間違いなくニコンの35mmF1.8を買うだろう。繰り返すが間違いなくそうするというか、できることなら今すぐそうしたいほどである・・・あ、なんだかとても欲しくなってきた。
実を言うとLUMIXもGP-1(ニコンのGPS)も、とある計画のために購入したもので、実行までのおよそ半年間──テストというには長いと言えば長いが、それだけあれば嫌というほど慣れておくことが出来るだろうという計算もある。その前に使うのが嫌になるという可能性もないわけでもないが・・・
余談だが、その計画のことをプロジェクトLと呼んでおこう。大した計画でもないけど、現在着実に進行中である──たぶん。
それははさておき、下げ止まらぬ撮影モチベーションはどうしたものか。実はこれ、けっこう重大な問題だったりするのだが、地球が止まらぬのと同様ワタシも止まるワケにはいかず、なんだかんだと悩みつつ日々カメラを構えるようにしている。気分は#419の風景だ。みぞれでグチャグチャになった道に自分の足跡が残っている。#420をトリに、つまりカラフルな彩りで#21を締めたのは、まあ元気を出して欲しいというか、元気を出そうじゃないかという独り言的メッセージだったりする。まあいずれにせよ春は間違いなく加速している。北海道の春の後ろには、すでに夏が控えているのだ。
使っているカメラ
NIKON D70,NIKON D70s,NIKON D300,CANON IXY-DIGITAL70,PANASONIC DMC-LX3