2005年、盛夏の前半はかつてないほど燃えていた。それとも萌えていたと言うべきか。7月末の大沼湖水祭りから始まり、花火大会、函館港祭り。撮りたいイベントの波状攻撃に加え、初めてのビデオ撮影もあったりしたわけで、心身ともに観測史上最高の夏モチベーションの私が、記録的猛暑に萌えない理由があろうはずもない。函館という全国区の観光エリアに住みながら、夏祭りを賞味したという記憶は恥ずかしながら片手の指もない。あらためてオラが街の一大イベント群に感動したいという割と模範市民的な動機と、この機会に地域密着型写真素材アイテムを揃えておきたいというクールな計算もあった。しかしながら最大の動機は、熱い夏に燃える「人の人たる表情」をカメラに収めたいという、ちょっぴり恥ずかしくも案外とピュアな情熱だったのではないだろうか。などと今にして思うのだが、守護天使様によるとそれは「ただの夏萌え」ということらしい。
ニコンD70
シグマ50mmマクロ