リスボン滞在中二回目の来店だし、もっと気軽に撮らせて貰えばいいのにと我ながら思うのだが、いつまでたっても苦手だ。被写体、特に人様にレンズを向けているとき、実は相当にテンションを上げている。それを気取られるワケにもいかず、高まる内圧を外圧で押さえるというストレスの総天然色見本を演じ続ける。正直、神経と胃腸にえらく堪える作業だ。人様にレンズを向けるということはそういうこと。つまるところレンズ越しの対話でありバトルである。最後にモノをいうのは心の有り様というか覚悟と体力。そして金もまた──つまり総力戦なのだよと、ワタシは言いたかったりする。
2009年10月6日 Rua Alvaro Coutinho 44,Lisboa,Portugal の食堂にて MAP
パナソニック DMC-LX3 1/15秒 F2.3 35mm(35mm換算)