桐屋はすでに枯れ落ち、ラーメンブギという徒花も散り落ちる寸前。お向かいの「一文字」には相変わらず行列が並ぶが、かつての勢いは感じられない。そんな時代の潮流に乗るでもなく逆らうでもなく、北海ラーメンは淡々とそこにあり続けてきた。不思議に思いつつ、きっとこれからもそうなのだろうと確信し始めている。名店すなわち美味しい店にあらず。生き残る店すなわち名店なり──と。
2009年1月18日 函館市湯川町2-4-31 「北海ラーメン」 MAPGPSデータ埋込済
NIKON D300 焦点距離75mm(35mmフィルム換算) 1/100秒 F2.8 絞り優先オート GP-1使用