一期一絵(Onceshot in Life-time)#394 2009年1月15日 函館市宮前町25-8 創作お好み焼き「冨沙家」での新年会 豚もやしセイロ蒸し焼き、二人前1,280円 撮影2009年1月16日

プロの仕事、見させていただきました(函館冨沙家)

肉厚の蒸し鍋にてんこ盛りの豆モヤシ。その上に敷き詰められた豚バラ肉。なんてンプルかつ魅力的なユニットだろう。これが美味しくないはずがない。そして──点火。思いのほか短い加熱時間には理由がある。肉汁を充分に含んだ豚バラの柔らかさ。シャッキリ感と瑞々しさが残したモヤシ。「旬」を迎える両者が最高の出会いを果たすための、それは心憎い配慮なのである。ぜんたい冨沙家という店はこの調子だ。もてなしに心を配るがこだわり過ぎない。美味しさに心を配るけどこだわり過ぎない。肩の力がほどよく抜けている。そのことがスタッフの立ち振る舞いや料理のひとつひとつから窺い知れるとは、感服、いや眼福舌福です──いい仕事、見させていただきました。

撮影データ

2009年1月16日 函館市宮前町25-5 創作お好み焼き「冨沙家」 MAP豚もやしセイロ蒸し鍋二人前1,280円
NIKON D300 焦点距離75mm(35mmフィルム換算) 1/1000秒 F3.2 露出マニュアル スピードライトSB-800