空の色が見る見る茜色に変わっていった。暮れなずむ岩木山のシルエットがすばらしい。裾野いっぱいにたなびく煙の海に、まるで浮かんでいるようだ。そんな風景を、バスは無情にも置き去りにしてゆく。カメラを手に窓にへばりつき、待てども待てども訪れないチャンスを窺う。諦めかけたそのとき、絶好のポジション(カモ)でバスが停止(ネギ)した。人間諦めが肝心とは限らないのである。
2008年9月15日 青森県五所川原市おそらく原子付近 MAPバスの窓から眺める津軽平野と岩木山の夕暮れ
NIKON D300 焦点距離69mm(35mmフィルム換算) 1/500 F3.5 ISO800