泳げなくはない程度の気温、おまけに風が強い。閑古鳥が鳴いている浜辺を思い浮かべつつ立ち寄った海水浴場だが、意外なほどの盛況ぶりにちょっと驚く。なにやってんだか、と呆れつつ、荒波で揺れる浮き台に立った途端、振り落とされんほどの波に襲われ大揺れに揺れる。すでに海に落ちた少年にこれから落ちるその友人。娘にスリルを味あわせてあげようというサービス過剰のお父さん。嬌声やら歓声やら奇声やらが波間に響き渡り、気がつけば、誘われるように次から次へと人がやってくる。なるほどと合点。人気の秘密を今さらアンダースタンドだ。こいつはおそらく函館唯一にして最強の「アトラクション施設」なのだ。そう思うと急に立ち去りがたく、それは周りの物好きたちも同じような・・・自分もその一人なのか?まあ、この際だから百歩でも千歩でも譲って、今しばらくはみんなで夏の逆襲を楽しむとしよう。もっとも、一番楽しんでいたのは、夏自身のようだけど。
2008年8月17日 函館市湯の川海水浴場の浮き台MAP
NIKON D70s 焦点距離17m(35mmフィルム換算) 1/1250 F4.5