深堀町エリア
並木道と一体化した奇麗な街並みが見どころ
01■ 閑静な住宅街を抜ける並木道
川原緑道を抜けると200mほど一般道路を走る。ここも戸井線跡だ。スイミングスクールの交差点の向かいは深堀町、緑園通入口である。湯川３丁目のゴールまでの約1.8kmは、川原緑道と違い意図的な屈曲が少なく、道本来の機能─移動のしやすさを重視した設計にも思える。しかし、その素っ気なさが逆にこの道の魅力を高めているのかも知れない。深堀町エリア最初の200mほどは、軒先をかすめるタイトだが平坦な道である。明媚とは言えないが、家々と一体化した緑道には、今しも、鬼ごっこする子供達が駆け抜けて行きそうな、懐かしくも暖かな風情が漂いまくっている。
02道路のような公園？ いいや、公園のような道路
しばらく進み、市道と交差した後は緩やかな上り坂となる。鮫川にかかる小さな橋に至る数百メートルまでは、閑静な住宅街を貫く見事な並木道が続く。まさに緑園通という名にふさわしいパートである。川原緑道が道路のような公園だとしたら、ここは公園のような道路なのだ。橋を200ｍほど過ぎ、緑道唯一の信号機つき横断歩道を越えると地形は一変。河岸段丘を削りとった谷あいの道が緩やかなカーブを描き下ってゆく。可能な限り平坦に進もうとした線路の面影を残す道を、今は自転車が快走する。
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EX巻頭の写真
緑園通：深堀町のさわやかな並木道を行く
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