#05 すっぽりと秋にくるまれるような心地よさに油断する

完璧なまでに紺碧の空はレタッチのなせる技。ワザとらしいくらいの色彩だが、実り始めた稲穂の海で見るとこんな印象だった。カメラを構え、仰ぎ見る空の高さよ、碧さよ、と歩き始めた瞬間身体が沈む。帰り道、ずっぽり濡れた脚で踏むアクセルは、心地よさとは無縁であった。

撮影データ

2003年9月21日 大野町(現北斗市)にて カメラ:オリンパスC3030Z