高度70mから見た五稜郭公園の夜桜見物の宴 

眼下の桜花 桜下(おうか)の宴

新タワーの眺望は素晴らしく、ご覧のとおり真上から夜桜を拝むことも出来る。この日、五稜郭公園の桜はほぼ満開。土曜の夜ということもあり大勢の夜桜見物の人たちで賑わった。が、問題がないわけでもない。撮影は19時。この季節ようやく夕闇に包まれ始める時刻だが、それは五稜郭タワーの営業終了時刻でもある。予想はしていたものの想像以上に街は明るく、ちっとも夜景になっていない。さらに、期待に反して桜がライトアップされていない。ジャランの先月号−五稜郭公園の見事な夜桜の俯瞰、あれはいったいなんだったんだ?ともあれ来たからには撮るしかない。営業終了を告げるアナウンスが流れる中、私と、私と同じ状況のカメラマンが、三脚を抱えポジションを変えながら慌ただしく撮影を続ける。ひとつ、またひとつ消えて行く人影。 気が付けば、話し声も途絶えたガランとした展望台に、シャッターの音だけが空しく響きわたっていた。

撮影データ

2006年5月13日函館 五稜郭タワーにて
NIKON D70 シグマ50mmマクロ 1.3秒 F5.6 焦点距離75mm(35mmカメラ換算) 絞り優先AE ISO200