今は使われていない、舞台のような何か、あるいは儀式場のような、どこかしら厳かささえ感じさせる場所に立つと、ここが外れとはいえギリギリ住宅地の片隅であり、あまっさえすぐ脇の道路を絶え間なく車が行き交っていることをつい忘れてしまう。おそらくというより間違いなく昔々の水道施設だとは思うのだが、何か目的があって残されている様子は希薄で、ただ何となく「生き残っている」ような、そんな哀愁さえ感じてしまうのは──たぶん秋だから。うん、まあ、そういうことにしておこう。
2008年10月25日 函館市赤川町 MAP
NIKON D300 シャッター速度不明 F5.6 15mm(35mm換算)