一期一絵(Onceshot in Life-time)」#316 函館市亀田中野町 お気に入りのプチ丘 ちょっと遅めの昼下がり

まだ見ぬ夏のためのエチュード

見えてはいるが認識できないもの─D300はそんなものまで写しているんじゃなかろうかと思うことがある。見えない部分を想像力で補えばアートだが、魔法のようなテクノロジーで、見えなくてもいい部分まで描写された画像は、どちらかと言えば小さな親切に近い。今まではディテールを拾うのに腐心していた。これからはディテールを捨てるのに苦労しろということか?そんな贅沢なこと、していいのか?いいんだよな?というわけで出来上がった絵を眺め思考の迷路にはまり込む。まだ見ぬ夏のためのエチュード、そこに居た記憶の陰翳を表現するために─なんか目眩がしそうだ。

撮影データ

2008年5月10日 函館市亀田中野町 MAPお気に入りのプチ丘にて
NIKON D300 焦点距離(35mmカメラ換算) 15.0mm 1/400 F8.0